2005年03月01日

Porcupine Tree - 「Metanoia」

Porcupine Tree - 「Metanoia」1998年12月発表。

"Signify" 収録期間中のインプロヴィゼーション作品集。発売当初は1,000枚限定の vinyl 盤だったが、2001年12月に CD 盤として正式リリースされた。

---【 作品情報 】---

Delerium : DELEC CD079 : 2001年12月発売

01. Mesmer I (8.33)
02. Mesmer II (6.03)
03. Mesmer III / Coma Divine (13.18)
04. Door to the River (4.25)
05. Metanoia I / Intermediate Jesus (14.32)
06. Insignificance (4.55)
07. Metanoia II (11.03)
08. Milan (2.25)

Steven Wilson
      Guitars, Radio, Keyboards
Richard Barbieri
      Synthesisers
Colin Edwin
      Fretless Bass
Chris Maitland
      Drums

---【 コメント 】---

Wilson、Barbieri、Edwin、Maitland によるパーマネントなバンドとしての結束をいよいよ固め始め、 "Signify" にて歌ものユニットへと踏み込んだ4人の手練達が、裏の顔と化して行く 「もう一方の奔放な自分達」 への惜別として放ったとも取れるインプロヴィゼーション・アルバム。

遊びの #08 "Milan" を除いては全てインストゥルメンタル。 SW の単独録音によるクラウトロック〜アンビエント・テクノがかった趣 ("Voyage 34" のような) とは異なり、 Barbieri のシンセサイザー効果も相俟ってほの暗くまろやかでジャジーな人肌サイケ。 Edwin の濃厚なベースと Maitland のドラムはやはり相性が良く、アコースティックなリズム隊の本領発揮は PT 作品群の中でも結果として特異点に残る形となった。

そもそもが "Signify" 収録中のジャムから生まれた作品であることから、同作に収められている "Intermediate Jesus" と同色の曲が並ぶ。自由度の高いリズム隊こそが主役であると感じるほどの軸に SW の遠鳴きなエスニック・ギターが舞い Barbieri のスペーシーな空間構築がふんわりと絡む。ピックアップするならば織りなす不穏と波紋が美しい #03 "Mesmer III / Coma Divine" とテンションの起伏が気持ち良い #05 "Metanoia I / Intermediate Jesus" でしょうか。

しかしながら、 「本作を最初の一枚として買うべきでない。」 との世界中のレヴュアーが送る言をお借りしたいと思います。

すみません。どうにも 「買ってはいけない作品」 とのニュアンスを響かせてしまうようなので打ち消し線を入れておきます。本作は駄作・問題作の何れでもありません。近年 Porcupine Tree の歌もの路線を映した作品ではありませんので最初の一枚に選ぶとバンド像を異なって捉えてしまうかもしれませんよと、それ以上の意味合いはありませんのでどうぞ安心してお求め下さい。
m(_ _)m

---【 お薦めコメント 】---

kazz1200 さんの 『Fractalism』 にて同作についてのコメントを頂戴しております。

---【 エディション情報 】---

1998年発表当時は #04 と #06 が含まれていなかったようです。上記クレジットは全て2001年12月発売の CD 盤の物です。

---【 蛇足 】---

SW は純粋インプロヴィゼーションによる楽曲が Porcupine Tree から失われていることを残念に感じており、本作の続編となるアルバムの制作も企画しているようです。

Porcupine Tree - 「Metanoia」
posted by swjpbo at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | catalogue : PT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりでございます。

で、あ〜〜申し訳ないですーー!!私のエントリーだと変な風に読み取れてしまいますね(汗。きちんと文脈を読み取ればそう読めるはずなのに、私が脳内でおかしな変換をしてしまった為、注記まで入れる羽目になってしまい、誠に相済まんです。

世界のレビュアー様が言われるように最初に買っちゃいけませんが、なかなかにステキな1枚だと思います。最近のPTを期待しちゃうと「なんじゃこりゃ?」になりそうですが(笑)。
Posted by kazz1200 at 2007年05月08日 22:55
kazz1200 さま、いつもお世話になっております。

いやいやいや、以前にも taknom さんを警戒させてしまった実績がありますので、やはり投下した文章の表現がマズイのだと思います (汗) 。と言うわけで更に変更を加えてみました。

この時代はパーマネント・バンドとしての地固めを行っている時期でしたので色々な要素が過渡期にあり、 Colin さんがアコースティックな味わいを見せていたりで稀少な瞬間が転がっていますね。御ブログで触れられていた通り、ドラマーが Jansen さんでもフィットするような空気だと思います。 Gavin での続編はどうなりますでしょうなぁ … 。
Posted by swjpbo at 2007年05月11日 10:22
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/2306559
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

Porcupine Tree / Metanoia
Excerpt: ライナーによるとアルバム『Signify』収録時に平行して録音されたインプロヴィゼーション集とされる、1988年にレコードで限定1,000枚という形で発表されたアルバムのリイシューCD盤。
Weblog: Fractalism
Tracked: 2007-05-07 22:57